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スペシャルゲストと審査員からのコメント

スペシャルゲスト
・手づくりおもちゃ作家 佐藤蕗氏

「embotアイデアコンテスト2022 最終選考会」のスペシャルゲストとして、ファイナリストのプレゼンにコメントを送ってくれたのが、手づくりおもちゃ作家の佐藤蕗さんです。

 

「私が想像していたより工作を盛り込んだ作品が多く、作った人の思いが感じられました。特に、神山さんの『表情練習ロボット』や、川口さんの『パチンコマスター』などは、狙った通りの動きを実現していたと思います。失敗を乗り越えて完成させるのは大人でも大変です。技術から入るのではなく、『こういうものが作りたい』という思いや、使っているシーンが先にできていて、たどりつくために作り上げた皆さんは『すごい!』と思いました」

審査員

・株式会社タカラトミー 事業統括本部 エキスパート 土肥雅浩氏

毎年、審査員として鋭くも優しいメッセージやアドバイスを寄せてくれるタカラトミーの土肥さん。久しぶりのリアル開催になったことに喜びつつ、年々レベルが上がっていく作品の素晴らしさに驚かれていました。

 

「今回はオフラインの開催で、みなさんの作品を直接見ることができて良かったです。毎年、プログラムのレベルが上がっていますが、今回は特に造形物のオリジナリティあふれる作品が沢山ありました。今までは、基本のロボットをベースにして作っている作品が多かったですが、自分なりに『サーボモーターやLEDを使って何をするか』ということを考えていたことがすごいと思いました。さらに、その作品の世界観や、背景がしっかりしてとても楽しかったです」

・株式会社スイッチエデュケーション 代表取締役社長 小室真紀氏

様々な教育用プログラミングツールの販売やプログラミング教室の運営など、子どものSTEM教育を実践するスイッチエデュケーションの小室さん。ご自身も「作って楽しむ」をテーマにしたコンテストを開催している経験から、コメントを寄せてくれました。

 

「取り付けられる部品の数が限定されるという制限の中、工夫を凝らしたバラエティあふれる作品ばかりで感激でした。embotは工作することが前提で考えられているロボットなので、みなさんがものづくりを楽しんでいる様子がすごく伝わってきました。

個人的には、宇佐美さんの『船釣りembot』の水に浮く工作と、川口さんの『パチンコモンスター』の発射台部分の工作に強く惹かれました。特に発射台は、大人でも仕組みを考えるのが難しいところですし、身近にある素材で実現しているのが素晴らしいと思いました。また、小寺さんの『かいじゅう貯金箱 ガオ~』は、自分の感じた生活の中の問題を楽しく解決しており、見ている周りまでほほえましい気持ちになるような作品で素敵でした」

・株式会社e-Craft代表取締役CEO 額田一利

コンテストの終了後、参加者と話すマスターヌー。

embotの生みの親である額田は、「マスターヌー」の愛称で親しまれ、コンテストの会場でも子どもたちから「マスターヌー」と声をかけられていました。今回のコンテストを誰よりも喜び楽しみながら、最終審査会のプレゼンでは、ファイナリスト一人ひとりに熱いメッセージを送っていました。


「今回のコンテストの作品は、ひとつひとつにストーリーを感じることができました。誰かと一緒に楽しんだり、困りごとを解決したり、『どうして作りたかったのか?』が伝わってくる作品が多くてびっくりしました。プログラミング教育で大事な「プログラミング自体を学ぶのではなく、やりたいことをプログラミングでやる」を実践している人ばかりでした。

 

最優秀賞、タカラトミー賞、e-Craft賞も印象的でしたが、それ以外に私が個人的に特に印象に残った作品は、宇佐美さんの『船釣りembot』と、川本倖生さんの『どっちに旅行行けるかな?』です。『船釣りembot』は、embotの課題である“水”に浮かべるというチャレンジングな作品で、あえて高い山に挑戦する感じがロマンを感じました。『どっちに旅行行けるかな?』は最近実装された『ひらめきAPI』で取得した天気やニュースをパラメータ値に変換して、サーボの角度を決めるという内容で、ひらめきAPIでやって欲しいことを実践している開発側が喜ぶ作品でした。

 

世の中のサービスやプロダクトは機能性だけでなく、『素敵!』を兼ね備えているものがたくさんあります。高機能で課題解決能力が高い作品を追求するのだけでなく、開発者自身にとって一番『素敵!』だと思うembot作品が世の中にたくさん出てくることを楽しみにしております! その方がプログラミングって楽しいと思いますよ(笑)」

こうして、3年ぶりのオフライン開催となった「embotアイデアコンテスト2022」は大盛況のうちに終了いたしました。コンテスト参加で得た経験と楽しい思い出を得たファイナリストたちは、「来年も参加したい」という言葉を残して、帰途につきました。

 

額田からは「応募作品のクオリティが上がってきており、中学生向けコンテストのご要望も頂いている。『embotアイデアコンテスト』は、可視化が難しく、主観的な要素が強い『素敵!』を追求するコンテストにしていきたいと考えている」と、今後のコンテストに向けたコメントも伝えられました。ぜひ、今後とも「embotアイデアコンテスト」にご注目いただくとともに、小学生の方はコンテストへの参加をお待ちしています。

 

なお、「e-Craft賞」を受賞した清水悠介さんは、副賞の「e-Craft社で1日開発者体験」を2023年1月に行います。その模様も公式サイトなどでご紹介する予定です。お楽しみに!

「embot アイデアコンテスト2022」

 

応募資格:小学1~6年生

主催:embot アイデアコンテスト2022実行委員会

協力:株式会社タカラトミー、GPリーグ、株式会社e-Craft

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