
審査員特別賞に選ばれた力作の7作品
審査員特別賞には、7作品が選ばれました。「どの作品もレベルが高く、選考に苦労した」という審査員のコメント通り、いずれも素晴らしい作品です。※お名前の50音順に紹介
審査員特別賞「船釣りembot」
宇佐見真之(大阪府、小学6年生)


最終審査会でトップバッターを務めた宇佐美さん。なんと、実際に水に浮かして釣りを楽しむ「船釣りembot」を披露してくれました。天気のAPIを使って天候を教えてくれるだけでなく、「海釣り」と「川釣り」を選択することができます。タブレットを傾けることにより、釣りの動きをリアルに再現しています。釣った魚の種類を教えてくれたり、失敗すると糸が切れてしまったりと、実際の釣りの経験を生かした工夫が随所に込められています。
受賞後のコメント
「かなり緊張しましたが、楽しかったです。今後は、コンテストで他の人から学んだことも取り入れていきたいです」
審査員特別賞「世界を平和にするキューピットロボット」
梅津空刀(福岡県、小学6年生)


「世界で起きている戦争をなくしたい」という気持ちで、地球全体を幸せにできる壮大な作品を作り上げた梅津さん。「スターターセットのパーツをすべて使い、無料アプリだけで作った」というこだわりだけでなく、弓の強度が足りず、何度も作り直した苦労も語ってくれました。プレゼン力も高く、見事地球に矢があたると、会場からは「おー!」という歓声も上がりました。
受賞後のコメント
「最終選考まで残れて良かったです。これからもembotを活用して楽しくプログラミングしたいと思います」
審査員特別賞「犬の防犯システム」
川本大智(大阪府、小学3年生)


工作が好きな川本さんは、家を守る犬の防犯システムを作りました。照度センサー「Sizuku Lux」を使い、光の強弱によって2匹の犬が飛び出してきて、あやしい人から家族を守ってくれます。マジックハンドの仕組みを使い、「embotの回転する力を、前に動く力に変える」など、小学3年生ながら、大人をうならせる工夫が随所に隠れています。また、2匹の犬は動きだけでなく、ランプの色や音楽も異なっている点も高ポイントです。
受賞後のコメント
「絵をかいたり工作をすることが好きなので、ダンボールをつかったembotは楽しくできました。会場になった『スモールワールズTOKYO』が楽しかったので、もっと遊んでみたかったです」
審査員特別賞「どっちに旅行に行けるかな?」
川本倖生(大阪府、小学5年生)


川本大智さんのお兄さんである倖生さんも、そろってファイナリストに進み、審査員特別賞を受賞しました。電車好きの倖生さんは、「embotで旅行ができたらいいな」という思いから、旅行先を決めてくれる作品を作りました。embotで簡単にWeb APIを活用できる「ひらめきAPI」を活用し、ニュースの多さに応じて旅行先を決めるシステムになっています。「ニュースが少ないところは、比較的コロナが流行していない」という考えを取り入れた点も素晴らしく、審査員からも「さらっとやっているけれど、すべてのAPIを駆使している」と称賛されました。
受賞後のコメント
「embotをやったことで学ぶことは多かったです」
審査員特別賞「パチンコモンスター」
川口颯太(山梨県、小学5年生)


誰でも楽しめるゲームとして川口さんがつくったのが、2人プレイ専用ゲームの「モンスター型のパチンコ」です。モンスターの口の中をイメージし、マジックテープで得点のバーを動かすことができます。プレゼンでは祖父と一緒に遊んでいる動画を披露し、2人で楽しめることをアピールしました。台の横には、ふせんで説明書きもついており、ユーザーフレンドリーな設計にもこだわっています。
受賞後のコメント
「たくさんの人の前で発表して、お友達の作品を近くで見られて、とても良かったです。準備もていねいにしてもらったので、本番をしっかり発表できました。今度はアクションゲームを作ってみたいです」
審査員特別賞「かいじゅう貯金箱 ガオ~」
小寺倖正(岐阜県、小学3年生)


大好きなティラノサウルスで貯金箱を作ったのは、コンテスト初挑戦の小学3年生の小寺さんです。「ただの貯金箱ではなく、携帯や学校のタブレットみたいにセキュリティーを付けた」点がポイントで、タブレットの傾きでロックを解除するシステムを搭載しました。工夫したポイントは、「口が大きく90度に開き、嚙まれると本物みたいに痛いところ」だそうです。
受賞後のコメント
「経験する前より経験した後の方が目標ができ、悔しい思いをしたことや、お兄さん達のすごかった所などを見たことで、すごい成長ができました。はじめは『e-Craft賞』はちょっとまだ自分には無理と言ってましたが、『次は取りたい‼️』という気持ちが強くなり、やる気がでてきました」
審査員特別賞「進め!デリバリーembot」
中路蒼(大阪府、小学5年生)」


「コロナで人と接触ができなかったことや、レストランの配膳ロボットが家にもあればいいと考えたことから、車型のデリバリーロボットを作りました」と、ハキハキしたプレゼンを行った中路さん。市販の電気回路と組み合わせ、embotのモーターを回転させ、ものを載せて動くロボットを考案しました。スムーズに進ませるために沢山の苦労があり、方向転換機能が動かなくなってしまったため、今後の改善点として「軽量化と、ソーラーパネルの導入」などを考えているそうです。
受賞後のコメント
「簡単な気持ちで始めたけれど、最終選考会に残って、審査員や他の人たちの前で自分の作品を発表できて、とても良い経験になりました。でも、上位入賞できなくてとても悔しかったので、また来年もチャレンジしたいです」
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